Mr.Gaijinの雑談

東京在住ガイジンさんのブログ。考えていること、勉強したこをアウトプットします。日本語が間違っていたらごめんなさい!読者登録して頂ければ嬉しいです。皆さんのブログを読んで勉強したいので、読者登録します。いいねと思いましたら是非Twitterでシェアいていただければ幸いです。

【その2】弱者が強者に勝つ!-ダビデは本当に弱者だったのか?!

前回のブログでは物語を読んでいる私たちに、強者の弱点を見る視点が欠けていることについて話しました。

mrgaijin.hatenadiary.jp

今日は、先ず一つの物語から始めます。

ダビデゴリアテ伝説』

この物語は『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』の、サブタイトルでもあります。

この物語を聞いたことがある方も多いと思いますが、簡単に紹介します。

聞いたことがある方は、直接分析の部分を見てください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

f:id:MrGaijin:20180824082815j:plain

 3000年前、地中海沿岸のシェフェラーで、イスラエル人とペリステ人の戦争が行きつまりました。どちらも相手に攻撃をできませんでした。
ようやく、この状況を打破するため、ペリステ人は彼らの中で最強の兵士を戦場に出して、イスラエル人へ叫びました。「そちらで最も強い兵士を出させよ。2人だけで戦おう」
これが、一騎打ちと呼ばれる古代の戦闘行為における伝統でした。これが大きな戦闘による流血なしに戦いをおさめる方法でした。
送られたペリステ人兵士は巨大で、2メートル以上ありました。彼は銅の鎧で頭からつま先まで武装し、剣と投槍、突き槍を持っていました。あまりにもぞっとするような容姿であったので、彼と戦おうと思ったイスラエル人はいませんでした。
ついにイスラエル側の若い羊飼いがサウル王を説得して、戦場に出ることになった。
羊飼いは石を5つ拾ってカバンに入れて、戦場に向かいました。
巨人はそれを確認すると叫びました。
「私のところに来なさい。そうすればお前の肉を空の鳥と平野の野獣に与えることができる」
羊飼いはポケットから一つの石を取り出し、彼のスリングにかけ、振り回して放ちました。すると石はちょうど巨人の両目の真ん中に当たりました。彼のもっとも弱い部分です。彼は倒れました。
羊飼いは駆け寄り、彼の剣をとり頭を切り落としました。ペリステ人はこれを見て走り逃げました。この巨人の名前はゴリアテで、羊飼いの名前はダビデです。

弱者のダビデはこの戦いで強者のゴリアテを勝ちました。

f:id:MrGaijin:20180824083130j:plain

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ダビデは本当に弱者でしょうか? 

ダビデが使ったのはおもちゃではありません。実は信じられないくらいの破壊的な武器なんです。

ダビデがスリングを回転させたとき、彼はそれをおそらく1秒間に6、7回転ほどさせていました。つまり、石が解放されたとき、それは非常に速く、おそらく秒速35メートルで前に飛んだはずだと計算されています。旧式拳銃の銃弾のスピードもこれぐらいです。
彼は羊飼いです。彼はその人生の中で、ライオンと狼から羊の群れを守るためにスリングを使い続けてきたのです。また、二人の距離もかなり近いです。
ダビデゴリアテの両目の間というもっとも脆弱な部分に当てると自信があって参戦しました。

ゴリアテは本当に強者でしょうか?

彼は重装備された歩兵です。イスラエル人との決闘に挑んだ時は、もう一人の歩兵と接近戦で戦うことを期待していました。接近戦なら脅威的な力もっていますが、接近戦ではありませんでした。

また、ゴリアテは2メートル以上の脅威的な身長の持ち主です!当時の栄養状況では、どうやってその身長を手に入れたのか?現在の医学で考えればわかりますが、彼は先端巨大症を患っています。歴史全体にわたって、有名な巨人の多くは先端巨大症を患っています。

先端巨大症の人は行動が遅いし、その病気の副作用は複視や近視です。
彼が、「私のところに来なさい。そうすればお前の肉を空の鳥と平野の野獣に与えることができる」と言った時、「私のところに来なさい」という言葉は彼の弱点のヒントだったのです。彼ははっきり見えません。

 

 これでわかります。

ダビデのスイングは重装備されたゴリアテにとって、破壊的な力をもっていました。

また、羊飼いのダビデは、破壊的な武器を使うことにおいて経験豊富でした。

 

実はゴリアテこそが、今回の戦争の本当の弱者だったのです。


ゴリアテはとても強くて、無敵です!

私たちの思考回路が物語のように一方的で、固定化されやすいです。

例えば、ある資源はあったほうが良い、だから、多ければ多い方がいい。ここでいう「資源」の定義の幅はとても広いです。工場の労働者の数、会社の資金、救援物資など、全部を資源と言っていいです。

肉まんを食べるとき、一個食べるとおいしい、二個食べればちょうどいい、誰かに無理やり20個食べさせられたら、死ぬほどつらいです。

これが経済学でいう逆U型の曲線です。
簡単に説明すると、資源の増加につれて、最初は全体的に効果が上がりますが、ある限界を超えてしまうと、逆効果になります。

戦士の体が大きいと優位に立つことが多いです。でも、大きいければ、大きいほど強いでしょうか?違います。ゴリアテは負けました。 

ちょっと長くなってしまいましたので、今日はここまでにします。
次回のブログでは、なぜ強者は強くなったのか、なぜ強者も弱いのかについて書きます。

では、また~

 

mrgaijin.hatenadiary.jp

 

関連書籍

 

逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密

逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密