Mr.Gaijinの雑談

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AI(人工知能)で仕事を失うと心配している?

 前回の記事

 

mrgaijin.hatenadiary.jp

 

 

最近AIがとても人気なトピックになっている。

 

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「AIに仕事が奪われる…業」とかよく聞くようになって来た。

 技術の進歩は大規模な失業を起こす、特にAIは絶大と信じている人が多い。

AIの発展で、特に中流階級が失業を直面すると言われている。中流というのは、教育に投資し、頑張ってある技術を手にした人が多い。例えば、弁護士、医者、会計士など。

AIに置き換えられる可能性が大きいので、中流階級が一番失業する可能性が大きい。

 

科学技術の進歩は本当に大規模の失業を起こすのか?

それはないと思う。

 

歴史的な視点から見れば、科学技術の進歩を見て、最初、人々は巨大な敵が襲って来たように怖がるが、結果はハッピーになる。

新しい技術は世界に富、大量な仕事を生み出す。だから、心配する必要がない。

 確かに新しい技術が既存の産業に衝撃を与え、失業者が増えると思う人が大勢いる。19世紀、産業革命の時期にイギリスのある工場の労働者が同僚を集め、工場の機械を壊したことがあった。

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この行為に対して、ある経済学者がこう意見を述べた。もし、新しい技術が人々を失業させるなら、技術の後退は富を生み出すのか?もし、今伐採業界が機械を小さい斧に変えれば、必要な労働者も時間も増えるので、沢山の労働者が必要になり、沢山の仕事を作り出せるが、これで伐採業者が豊かになれるか?

この例でよく理解できたではないでしょうか。

もし科学技術が失業、貧困を起こすなら、なぜ私たちは技術を後退させないのでしょうか?

実は科学技術の進歩によって、仕事の内容もより細分かされ、生産効率がさらに上がり、さらに多く労働力が必要になる。工業が発達する国では、よく労働力不足の問題に直面する。

それと同時に、技術が発展していない国は常に失業問題で悩んでいる。

 もし産業革命の時の技術も、コンピューターとインータネットの革命も私たちに富と仕事をもたらしたなら、なぜこれから必ずやってくるAIの革命が例外になるでしょうか?

もし私たちが今だにAIの革命で失業すると心配するなら、当時機械を破壊した労働者となにが違うのでしょうか?

経済学の視点で考えれば、なんの問題もない。

 しかし、視点を変えれば、結論は違ってくる

技術が社会を発展させる言うが、以下の3点の変化は単純に経済の量の分析だけでは理解できない。

 

 一、空間の変化

 

 新しい技術は新しい仕事を創出する、しかし、その仕事は同じところに生まれるとは限らない。例えば、ECサイトの強力な競争力は沢山の店舗を倒産に追い込んだが、それと同時に物流、オンラインサービス、ECエンジニアなどの新しい仕事が生まれ、その仕事自体は違う地域で生まれる可能性も十分ある。極端な例をいうと、アメリカのIT大手企業のITカスタマーサービス部門はインドにある可能性がある。この仕事自体はインドに移ったことになる。

世界範囲で見れば、仕事は増えていることになる。

しかし、政治、社会問題などはローカル(地元)の問題になる。政府が失業者に「あなたたちは失業したが、インドに二つ仕事がうまれたよ。問題ないででしょう?」と言えるわけがない。

 

 二、時間の変化

 

 新しい技術は新しい仕事を生み出すが、新しい仕事をこなすには新しいスキルが必要になる。しかし、新しいスキルを身につけるまで時間がかかる。場合によって、時間だけのことではない、なぜなら、学習ということ自体は苦痛で、結局できない可能性もある。追いつかない人は淘汰される。こういう人が増えれば、同じく社会、政治問題になる。

 

三、富が一部の人に集中するようになる

 

 例えば、世界初のレコーダーが発明されて、音楽業界ががらっと変わってしまった。それまで、音楽はすぐ消えてしまうもので、保存できるものではなかったので、音楽を楽しむところは分散されていた。小さな町にいるレベルがあまり高くない音楽家もそれなりに活躍の場があった。しかし、レコーダーが発明されてから、トップの音楽家は地元の人だけにではなく、世界中の人々に売り込むことができるようになり、音楽業界の富はトップアーティストへ集中するようになった。

スポーツ業界にも同じ事が起こっている。

例えば、アメリカのプロバスケNBAは90年代以降、テレビ、衛星放送、実況放送、インタネットなどの技術の発展のおかげで、世界中から人気を集め続けている。NBAの収入源はアメリカから全世界に変わった。これはNBA選手の収入を見れば簡単に理解できる。80年代のトップ選手の年収は60万ドルぐらいだった。今のNBA選手の年収はかなり高い。八村さんの「初任給」は400万ドル超えていることから、トップのスター選手の収入はどれぐらい高いのか、想像できると思う。全世界のバスケ業界の富はNBAに集まってきているからこそその額が支払えるのだ。

 

以上の三点を見れば、やはり新しい技術は問題を起こすんじゃないか?と質問する人が出てくるはず。

 

技術の発展を止めることは不可能である。新しい技術は新しい富を生み、新しい仕事を作り出す、この法則は変わらない。経済学者は正しい。

しかし、空間、時間の変化、富配分の不平等などの問題で起きる、社会、政治問題は経済学の範疇ではない、経済学で簡単に解決できない。

 ここでは新しい技術が危険と言いたいわけではなく、新しい技術の変化は予測がしづらい社会、政治規則の変化を起こすと言いたい。

 どんな変化?これはあまりにも大きいトピックになるので、簡単な例を一つあげる。

 今のIT技術では、個人の消費記録や所在地をトレースすることができる。もし、あるお客様は高級住宅地に住み、普段の消費額も高いことがわかれば、この人に対する販売額が高く設定することができる。実際、C国で、iphoneを使用するユーザーに対する販売額は他のスマホを使用するユーザーの価格より高い事がバレたという話も聞いたことがある。

このやり方は正しいかどうか、道徳的に問題があるかどうかなどを別にして、この技術そのものは絶対に存在するはずだ。もし、今後この技術がさらに発展し、人のすべての消費行動を把握できるようになればどうなると思う?

 

ただの空想の例だが、もし、将来寿命を10年延長できる薬が発明されたら、価格設定はどうすればいい?

価格設定を統一させて、個人資産の1%にすることができる。貧困の人は少しだけ出せば買えるが、お金持ちの人は大金払わないといけない。

これは私達の今の商習慣では理解できないが、しかし、将来、技術的に可能なことになる。

 

お金持ちの人は何を買っても高い事になると、将来、政府だけがお金持ちの人に高い税金を課すではなく、様々の業界がお金持ちの人に高い「税金」を課すことができるようになる。これらの税金は貧困の人に使用することができる。社会は新しい技術の力で、バランスを保てるようになる。

もちろん、この例はただの仮説にすぎない。

 

何を言いたいかというと、社会の基本的な法則は変わらない。技術が富を生み出す法則は変わらない、技術が富の配分を不平等にする法則も変わらない。それと同時に、人間が効率性と平等性どちらも追及する意思は変わらない、したがって、新しい技術を活用して、貧富の格差を抑えようとする政治的な動きも変わらない。

 

結論は二つ、

1、過去に起こったこと、将来にも必ず起こる。

2、但し、将来はどう変わるのか、今の私達は具体的に想像できない。

 

では、また~~

 

 

 

 

 

 

マンガでわかる人工知能

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