Mr.Gaijinの雑談

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【その2】デザインだけではない、ビジネスの世界でも力を発揮するシンプル化、簡素化!

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 前回のブログで、なぜ簡素化、シンプル化が重要かについて書きました。

mrgaijin.hatenadiary.jp

今回は簡素化、シンプル化するための具体的な方法について書きます。


『Simple and Usable』(Giles Colborne 著)中のシンプル化、簡素化させる四つの方法を紹介します。

Simple and Usable Web, Mobile, and Interaction Design (2nd Edition) (Voices That Matter)

Simple and Usable Web, Mobile, and Interaction Design (2nd Edition) (Voices That Matter)

 

 
一、削除する
2006年に行われた実験があります。
二つのMP3プレイヤーがあります。一つには7個の機能があって、もう一つには21個の機能がある。研究者が実験の参加者を二つのグループ、AとBに分けました。

グループAは観察のみ、グループBはトライアルした。どのMP3プレイヤーが好きかと調査すると、グループAの70%の参加者は機能が多いプレイヤーが好きで、グループBは56%の参加者は機能が少ないプレイヤーを選んだ。
ということは、使用していない人は多機能モデルが好きですが、実際に使ってみれば、機能が少なくて、使いやすいモデルを好みます。

ですので、大胆に非核心的な機能を「削除」すべき。たとえば、本当にリモコンに大量なボタンが必要か?それとも「プロユーザー」のニーズか?「プロユーザー」のニーズなら削除する。(プロユーザーの定義は前回のブログで確認してください)

 

二、構成を変える
では、本当にリモコンに大量なボタンが必要なら、リモコンシステムの構成を変えるべき。
大量のボタンを適切なグループに分けます。
どうグループ分けをするのか?
縦横の空間を利用することです。たとえば、第一階層を開いてから、第二階層に入るようなシステムにする。

 

三、隠す
メインユーザーがあまり使用しないが、必要な機能なら、隠す。
例えば、ウェブサイト上の必要だが、重要ではないボタンを隠して、マウスを動かしたら初めて出てくるようにする。スマホで写真を二秒以上押すと保存機能が出る。これらは機能を隠していることになります。

 

四、移転させる
必要だけど、不便な機能を移転させる。
例えば、最近のインターネットとつながるテレビにユーザー名やパスワードを入れないといけないことが多い。リモコンで入力すると面倒くさいので、テレビに出るバーコードをスキャンして、スマホで入力するようにすれば、入力がしやすくなりますよね。これは、機能を違うデバイスに移転することです。

 

最後に簡単にまとめます。
シンプル化、簡素化の本質は選択です。
70%のメインユーザーの為に、製品(またはサービス)を簡素化する。
メインユーザーが使わない機能を削除する、よく使う機能の構成を変える、あまり使わない機能を隠す、使いづらい機能を移転させる。


70%だけのユーザーの為なら、30%を失った感がありますが、もっと大切なメインユーザーが満足すれば、逆に得るものが大きいです。

 

では、また~

 

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